ヒビ考える

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【書評】イマイチ消化不良気味な本だった

民主党政権-悪夢と恐怖の3年3ヶ月 「思想ウイルス感染」に冒された政権与党の一大パンデミック!  著-山村明義

ジャーナリストの山村明義氏の新刊。
「左翼リベラル思想」という物を分析し、それが民主党内でどのように浸透していくのかを詳細に分析されてる。

よく言う所の「民主党的」な物がよくわかるんだよね。
その点を理解するには非常に良い内容の本だと思う。
左翼的な、民主党的な「弱者=正義=正しい 強者=悪=間違い」と言う発想が昔からピンとこなかったけど非常に理解が深まった。

ただ考えれば考えるほどよくわからない本である。
読んでいくと感じるのは「左翼リベラル思想」と「民主党」があらゆる事に起因しているように書かれてる。
此処を機軸にしているので、所々で「そこが全てじゃないだろ~?」的に思うのである。


「弱者=正義=正しい 強者=悪=間違い」と言うのはたぶんおかしな考えなんだとは思う。
とは言え、この逆が正しいと言う事にもならない。

この15年くらいは特に政治側が強者サイドに立ち過ぎたんだと思う。
本来はブレーキとして動作する必要があるのに、弱者・強者の調整役をやらなかった。
その反動として、世の中が持たなくなった事の結果が「自民党のお灸を据えよう」というロジックになって誕生したのが民主党政権だったんだと思う。


また右派・保守派がキチンと機能してたのかも疑問が残る。
こっちの思想に人は自己に厳しいが故に他人にも厳しい面がある。
例えば「低賃金・劣悪な環境であっても無職よりマシ」と言う論理をよく聞く。
この考えを利用したのが経済的強者側だったと思う。
果たしてそういう人達が強者側に対して機能してたのか?と言う事。

これは右派・保守派の世代間の認識が要素としてあるようにも思う。

規制の緩和と規制をかける事。
そのバランスを欠いてしまった政治と、「経済=経世済民」の意味を忘却してしまった財界と、キチンと機能してたのかわからない論壇が作り上げた気がする。


外交問題を扱った部分にしても、民主党的な外交は最悪だったとは思う。
であるなら、それまでの外交がまともだったのかと言うと決してそうではない。

民主党というのはそういう延々と続けられたマズイ部分の総仕上げだったんだと思う。

山村明義氏はキチンとしたジャーナリストなので、この本のテーマとしてあえて民主党的なものに攻撃を集中した内容になったんだとは思う。
この本で指摘・分析されている部分で全体的に足りないのは「過去の繋がり」があまりないからなんだろう。
つまり本のあらゆる章で「左翼リベラル思想」の人の過去の繋がりの分析は豊富だけど、それ以外の立場の人たちの分析がない。

だから僕が読んでて違和感があったんだと思う。

たぶん内々で民主党的な物を拒否したい層にはこの内容で溜飲が下がるんだろう。
この僕が感じた違和感部分と溜飲を下げたい層がおそらく一致するので、読んでいてよくわからないし、疑問もでるし、消化不良気味な読後感があったんだと思う。
山村明義氏がそういう部分まで同じ様に分析・批判できる本が出せたなら、非常に意味があるように思いました。

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